パワーストーンは、元々単なる石(鉱物)で特別な物ではありません。
「そんな物に力なんてあるのか?あるわけがない!」 そういう考え方もあるでしょう。
しかし石にも種類が色々ありますし、効用もまちまちです。
いくつかの例をあげてみましょう。
水晶 (Quartz:クォーツ)
パワーストーンの中でも一番ポピュラーなものです。そして皆さんの生活には欠かせない重要な石です。
水晶は適当な形大きさに加工して、電流を流すと一定のリズムで電気的に振動を始めます。この振動は極めて精度が高く、非常に安定しています。(これを水晶発振といいます)
この特性を利用して水晶発振器という電気部品として、時計、パソコン、携帯電話などでも必ず使われている石です。現在は写真のものより随分と小型化されています。
また、水晶を硬いもので叩くと高電圧を発生するのです。(圧電素子)
この特性は、100円の電子ライターの着火にも利用されています。
このように水晶は、”力”とは言えないかもしれませんが、大変特殊な能力を持った石であります。
驚いたことに、どうしてこのような能力を持つのかは、科学的にキチント説明されていません。
ルビー (Ruby:ルビー)
宝石として一般的ですが、大変硬く、磨耗しにくく、かつてはレコード針や、腕時計といった小型精密機械の軸受などに、またレーザー光線を作る、発光素子として用いられました。
このようにルビーも、”力”とは言えないかもしれませんが、特殊な能力を持った石であります。
ウラン (uranium:ウラニウム)
原子力の燃料としてあまりにも有名です。
詳しく解説すると難しくなってしまうので省略しますが、まさにパワーストーンと言えるのかもしれない、れっきとした石です。放射性物質として強力で危険なため、現在はパワーストーンとしては利用されていません。
しかし1940年より前には、日常的に利用されていたようです。
ガラスの製造時に極微量のウランを加えると美しい蛍光緑色を発し、これをウランガラスと呼んでいました。ヨーロッパが発祥で、ウランガラスで食器やさまざまな日用雑貨が作られました。今でも骨董・アンティークとしてファンが多く、高値で取引されているようです。
以上少ない例ですが、 石(鉱物)が単なる石コロではないという事例をあげてみました。
この例に限らず、他にも何らかの特性や力を発揮する石は多数あります。
また、ほとんどの場合、その効力は大きさや量に比例することが多いです。
古来より、宗教儀式や魔除けなどに
石(パワーストーン)とその力が利用されてきたことは事実です。
パワーストーンをただの石と思っている人も多いようですが、
長い歴史上利用されていた事実を、全く効力がないと断じてしまう。
それは不合理で、おかしな事のように思います。
映画「おくりびと」には石文という話しが出てきます。
石へ自分の想いを込める。「私の恋が通じますように」「子供が幸せに育ちますように」・・・
さあ、あなたは石の力をどう考えるでしょうか。